【2023年おすすめドラマ】これだけは見て!後世に残したいランキングベスト3

2023年ドラマ年間ベスト3のブログ記事アイキャッチ画像

2023年は「VIVANT」という超大作が生まれた年にもなりました。
春・夏・秋・冬の4クールのドラマを厳選して、2023年最も面白かった、埋もれてほしくない、後世に残したい日本のドラマ作品ベスト3をランキング形式でご紹介します。
ほとんどが動画配信サービスで視聴できるので、週末や連休などのリラックスタイムにぜひ楽しんでください。

目 次(ジャンプできます)

【2023年おすすめドラマ】後世に残したいランキングベスト3

1. ブラッシュアップライフ

2023年のマイベストドラマは「ブラッシュアップライフ」(日テレ系・2023年冬期)。
30代で死んでしまった主人公が、もう一度人生をやり直すチャンスを得て、人間に生まれ変わるために”徳を積む”、地元系タイムリープ・ヒューマンコメディ。
主演は安藤サクラさん、共演に夏帆さん・木南晴夏さん・染谷将太さんなど。

内面に働きかけるインパクトで勝った

今期、「面白い・ハラハラドキドキする・スケール感がすごい」という目に見えるインパクトでは、「VIVANT」が圧倒的だった。
が、「心に刺さる・じんわりしみる・心に残る」という内面に働きかけてくるインパクトで、「ブラッシュアップライフ」が勝った。
両作とも見応えがあり、何度でも見てしまう、ハマる作品なのは間違いない。

人生をやり直して「徳を積む」

タイムリープの目的が、「徳を積んで人間に生まれ変わる」ためなのが新しい。
バカリズムさん脚本で、何気ない会話のやりとりに面白みがあり、クスリとしてしまう。
特に、あーちん・なっち・みーぽんの仲良し3人組のおしゃべりは、聞いていて面白く、見ていてほっこり心地よい。

没入感のある完成された世界観

脚本と、映像・音楽・衣装・キャストの空気感などなど、全体が見事に調和した世界観。
どこか懐かしさを感じるぬくもりと、サラッとした質感が心地いい。
見ていると、その世界を訪れているような気持ちに。
「没入感がある」と表現できるドラマは、かなり稀少なのでは。

ネタバレせず、1話から見てほしい

ひとつひとつの出来事や、何気ない掛け合いが面白く、毎カット見ごたえがある。
セリフを一言一句読んでみたくなるような面白さで、ノベライズ本の出版にも期待してしまう。
<バカリズムさん脚本×タイムリープ>への信頼感がすごい。
いろんな要素が詰まっているので、ネタバレせず、1話からしっかり順番に見て楽しんでほしい。

軽妙な音楽の醸し出す世界観

軽妙な音楽も、ドラマの世界観に大きく貢献していた。
見た方なら、共感していただけるのでは。
試聴もできるのでぜひ。聴くだけで気分があがる。

ちなみに個人的に、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」と似たテンションを感じた。
作品全体に漂う青春のワクワク感やノスタルジー感、日常風景の中で起こる不思議な出来事、音楽の軽快さ、小気味いい会話、言葉選びの軽妙さ、などなど。
同じタイムリープもののコメディ作品なので、興味のある方はぜひ両方楽しんで。


2. VIVANT

2023年ドラマのマイベスト2は「VIVANT」(TBS系・2023年夏期)。
初回は、営業マンの主人公が、巨額の誤送金を行った犯人だと疑われ、お金を取り戻すためにヴァルカ共和国の取引先を訪ねていくところから始まる。
主演に堺雅人さん、共演に阿部寛さん・二階堂ふみさん・松坂桃李さん・二宮和也さん・役所広司さんなど。

間違いなく2023年一番のヒット作。それだけでなく、日本ドラマ史に残る作品だと思う。
圧倒的なスケール感の入り組んだストーリーで、謎解き要素もあり夢中になって楽しめた。
何度見返しても飽きないのではと感じるほど奥行きと厚みがある。

第1話だけで映画1本を観たような満足感

これまでの日本ドラマの枠を超えた、壮大なスケール感と、圧倒的な映像の迫力。
モンゴルの広大な大地で繰り広げられるシーンはどれも圧巻で、いつまで続くのだろうと思ったら、ずっと続くので驚いた。
制作費いくらかかってるんだと視聴者に思わせるド派手さ。
第1話だけで、1本の映画を観たような満足感があった。
初回を見て、「これは世界に売ることを考えて作られたドラマだ」と理解した。

気合いが伝わる広大な砂漠と放送尺

TBSの日曜劇場枠で、主演級のキャストが勢揃い。
映画のCMと間違えてしまうような番宣や、事前に一切内容を明かさないプロモーション、イメージっぽく流れる広大な砂漠の映像などから、かなり気合いの入った作品だろうということは放送前の段階で分かった。
初回は2時間スペシャルで、その後も度々拡大スペシャルを放送するなど、異例の力の入りようが放送尺からも伝わる。

本気で海外を狙った日本ドラマ史に残る大作

「VIVANT」は、日本ドラマ史に残る超大作と言って差し支えないと思う。
その理由は、「VIVANT」が本気で海外進出を狙って作られたドラマだから。
NETFLIXでの世界配信が決まり、どのくらいの結果を出せるのか、ここからが本当の勝負なのだろう。
日本国内では社会現象といわれる大ヒット作になったが、それを意図的に作り出した功績は大きい。

伏線が誠実で真剣な視聴者を裏切らない

物語は、いたるところに伏線が張られている。後になって、「あ、これもか!」と驚かされるが、その結果でけして視聴者を裏切らない。
無意味な匂わせがなく、真剣に推理し甲斐のあるドラマになっている点が素晴らしい。
初めこそ派手なアドベンチャー感が前面に出ているが、徐々にミステリーの側面が現れてくる。
入り組んだストーリーで視聴者を騙し、しっかり伏線を回収して驚かせ、夢中にさせる。

大規模で攻める異例のプロモーション

プロモーションも大がかりで、放送前に内容を一切明かさなかったり、度々放送枠を拡大して放送したり、主要キャスト勢揃いで生放送特番を行ったり。
事前情報がまったくないのは、ドラマ自体が謎になり、放送でナチュラルに謎が解けていくような面白みがあった。
また、通常のドラマではやっても初回と最終回くらいであろう、放送枠の拡大が度々行われるのも、スペシャル感と盛り上がり感があって面白かった。

主要キャスト勢揃いの生放送特番

特に、第9話の放送前に行われた「日曜劇場『VIVANT』祭り!緊急生放送150分SP」は、すごく画期的で面白い仕掛けだと感じた。
ドラマの主要キャストが勢揃いし、一緒にドラマ前半のダイジェストを見て振り返り、そのまま第9話を見せるという流れ。
「VIVANT祭り」と題された通り、出演者がレッドカーペットを歩き、観客が取り囲んで、会場は祭りのように大盛り上がり。画面越しに熱気がガンガン伝わってきて、見ていてワクワクした。

視聴者をファン化して行動させる仕掛け

生特番の他にも、公式が考察を促す投稿をしたり、ファンミーティングやロケ地ツアーを開催したり、放送と同時に「視聴者をファン化する」仕掛けがしっかりされていると感じた。
番組を見て「面白い!」と思った視聴者に、その熱を発散できる受け皿を作り、さらにイベント参加やグッズ購入などの行動につなげる。
「VIVANT祭り」はそのリアルな盛り上がりを生放送で広く伝え、新しいテレビドラマのムーブメントが可視化されるのを感じた。
あの規模は難しくても、中継含めた大々的なリアルイベントの開催は、今後のヒットドラマの通例になると面白い。

3. あなたがしてくれなくても

2023年ドラマのマイベスト3は「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ系・2023年4月期)。
夫婦のセックスレスを主題に、2組の夫婦が描かれる大人のラブストーリー。
主演は奈緒さん、共演に瑛太さん・岩田剛典さん・田中みな実さんなど。

セックスレスを真正面から扱う稀有なドラマ

真正面からセックスレスを扱ったこれまでにないドラマで、センシティブなテーマだけに、登場人物の心情や、これからどうなるんだろうという展開に興味が止まらなかった。
全員にいやらしさがなく、真剣なところがいい。
主演の奈緒さんはもちろん、岩田剛典さんを好きになるドラマだったし、田中みな実さんの俳優としての株を上げたドラマでもあったと思う。

セックスレスという秘密の共有関係にドキドキ

また、セックスレスという秘密を共有し、励まし合う特殊な男女の関係性にはドキドキさせられた。
性がテーマのように思われるが、実際描かれるのは、愛情を求める純粋な感情や、プラトニックな要素もかなり大きく、作品としてのリアリティや誠実さを感じる。
「昼顔」のスタッフが再集結ということで、映像の美しさや情緒のある空気感もよかった。

それぞれの立場から見たセックスレス

きわどいシーンが頻出するドロドロ系の禁断の恋愛ドラマは量産されているが、「あなたがしてくれなくても」は、そんなドラマとはまったく一線を画している。
安易にエンタメにせず、誰にも相談できない問題を、それぞれの立場から、粛々と描く。
かといって重いとか退屈ということもなく、毎回ドキドキワクワクする盛り上がりがあり、きちんと楽しめるドラマになっている。

ラブストーリーでもあり、夫婦の物語でもあり、ヒューマンドラマでもある。
正解がわからないところが、このドラマらしさでもあった。

2023年上半期のトップは、間違いなく「あなたがしてくれなくても」だった。
年末にTVerで再配信があるのではと期待していたが、なかったのが個人的に悔しい。
また絶対見たい作品だ。

2023年ドラマ年間ベスト3のブログ記事アイキャッチ画像

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Please share if you like it.
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目 次(ジャンプできます)