【2023年秋ドラマ】おすすめランキングベスト20【マイベスト】

2023年秋ドラマおすすめトップ20のブログ記事アイキャッチ画像

2023年の秋ドラマもいよいよ完結!
ドラマ史に残る大作「VIVANT」をはじめ豊作ぞろいだった夏ドラマと比べ、全体的に地味な印象だった秋ドラマですが、じわじわと面白い作品も隠れています。

ぜひ見てほしい!という面白いドラマから、う~ん・・・というドラマまで、特徴とポイントを添えて、おすすめ作品をランキング形式でご紹介します。
動画配信サービスで面白い作品だけ見たい方、ぜひ参考にしてください!

目 次(ジャンプできます)

【2023年秋ドラマ】全体の傾向・総評

ランキングの前に、2023年の秋ドラマ全体をざっくりご紹介します。

2023年秋ドラマは、全体的に少し地味な印象。
夏ドラマが、ドラマ史に残る「VIVANT」をはじめ、「最高の教師」「ハヤブサ探偵団」などの見応えのある作品や、「こっち向いてよ、向井くん」「何曜日にうまれたの」などの一味違う面白さの作品で豊作だっただけに、地味さは否めません。

が、その中でもじわじわと面白い作品は隠れています。
特に「セクシー田中さん」は、心にじわりと刺さるあたたかみのある作品で、本音で人と関わり価値観を受け入れることの尊さや、20~30代の大人の結婚や恋愛に関する複雑な心境をすくい上げています。
だんだん魅力にハマっていくので、1話だけでなく、2話以降も見続けてほしいドラマです。

「家族のために頑張る系ドラマ」が熱い

2023年秋ドラマは、一言でいうと「家族のために頑張る系ドラマ」が熱いです。
妻が主役の「コタツがない家」「ゆりあ先生の赤い糸」「ブラックファミリア」、夫が主役の「マイホームヒーロー」「今日からヒットマン」、いずれも主人公が家族を守るために奮闘するストーリーで、面白いです。

特に小池栄子さん主演の「コタツがない家」は、昔のホームドラマを想起させるようなシチュエーションながら、現代らしい洒落感があり、何とも言い難い見応えと面白みがある”ネオ・ホームコメディ”になっています。
派手さはありませんが、気楽に楽しめて、新鮮さと味わいのある作品です。

「人間成長系ドラマ」のしみじみタイプが心にしみる

また、「人間成長系ドラマ」のしみじみタイプも熱いです。
「セクシー田中さん」「いちばんすきな花」「きのう何食べた?season2」は、繊細な切り口で、しみじみと人の心の機微を描き、胸に刺さります。
「下剋上球児」もしみじみタイプといえるかもしれません。

特に木南晴夏さん主演の「セクシー田中さん」は、4人の主要人物がいずれも不器用で、人との関わりに一難ありながら、お互いに関わり合うことで大事なことに気付いていきます。
現代の20~30代らしい悩みや、価値観の違い、他者を尊重することなど、細かな心理要素を敏感にすくい取っていて、グッと来ます。

「人間成長系ドラマ」にはグイグイタイプもあり、「パリピ孔明」「トクメイ!」「うちの弁護士は手がかかる」「家政夫のミタゾノ(2023)」「フェルマーの料理」などは、パワープレイで展開する中で人の成長があり、入り込まずライトに楽しめます。

恋愛系ドラマはアングラ感のある「ワケあり」ばかり

相変わらず数が多いのは、「ワケあり恋愛系ドラマ」。
「泥濘の食卓」「単身花日」「けむたい姉とずるい妹」「くすぶり女とすん止め女」など、アングラ感のある略奪・不倫・病み系の恋愛ドラマが多く、視聴者は限定されそうです。

かろうじて「ストレートな恋愛系ドラマ」なのが、「たとえあなたを忘れても」「マイ・セカンド・アオハル」で、いずれも楽しめるドラマです。「時をかけるな、恋人たち」も恋愛ドラマですが、SFコメディ色が強く、視聴者を選びそうです。

分類できないのが、フジテレビの月9「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ」。捉えどころが難しい、言うなれば、「今日の出来事系ドラマ」です。

TVerウォッチャー

それでは、ランキングにいきましょう!

【2023年秋ドラマ】おすすめランキングトップ20

おすすめ度は、★マークの数で以下の意味を示しています。

★★★★★5 ぜひ見てほしい!
★★★★☆4 面白い
★★★☆☆3 普通に楽しめる
★★☆☆☆2 う~ん・・・
★☆☆☆☆1 微妙

ドラマの特徴は、以下5つのポイントを★マークの数で示しています。

ワクワク/ハラハラ/笑える/心にしみる/見逃せない

1. セクシー田中さん おすすめ度 ★★★★★

  • ワクワク  ★★★★☆
  • ハラハラ  ☆☆☆☆☆
  • 笑える   ★★★★☆
  • 心にしみる ★★★★★
  • 見逃せない ★★★★★

2023年秋ドラマの面白かったドラマ・マイベスト1は、「セクシー田中さん」(日テレ系日曜22:30)。
主演は木南晴夏さん、共演に生見愛瑠さん・毎熊克哉さん・前田公輝さんなど。
アラフォーOLの田中さんは、会社では地味で変人扱いされているが、夜はベリーダンサーとして華やかにステージで踊っている。それを偶然目撃した同僚のイマドキOL朱里は、田中さんのファンになってしまい、追っかけを始める。

「セクシー田中さん」というタイトルから誤解した方もいるかもしれないが、軽快な面白さの中に、繊細な人間味が詰まった現代らしいヒューマンコメディだ。
ドラマなどであまり扱われたことがない、現代に生きる20~30代らしい悩みがすくい上げられていて、ハッとさせられたり、共感させられたり、しみじみと心に刺さる。

一見正反対に見える田中さんと朱里だが、それぞれの悩みが第1話で明かされ、笑えるだけじゃない、心の機微が描かれる作品だとわかる。
田中さんは、友達も恋人もできたことのない冴えないアラフォーで、男性から見下されたり、周囲から雑に扱われるのは当然だととらえている。
朱里は、ちやほやされるのは自分が若くて可愛いからで、市場価値が下がる前に結婚しなきゃと焦っている。

また、2人の周りに現れる男性にもどこか欠けたところがあり、登場人物それぞれが人付き合いに弱点を抱えている。
他者と本音で関わることや、相手の価値観を理解しようとする尊さ、それによって自分の凝り固まった
部分がほどけていく変化を感じられる。

地味といえば地味だが、内面に働きかける気付きとぬくもりのある内容で、
9割笑えて1割心にしみる、気持ちが優しくなるような、心地よさのある作品だ。

出演者たちのコミカルな演技も、チャーミングでクスッと笑える。
毎週見どころがあり、最後まで見逃せない。
女性だけでなく男性の評判もかなり良いので、気になっている方は一度見てみてほしい。

TVerウォッチャー

1位は、文句なしの「セクシー田中さん」でした!

2. コタツがない家 おすすめ度 ★★★★★

  • ワクワク  ★★★★☆
  • ハラハラ  ☆☆☆☆☆
  • 笑える   ★★★★☆
  • 心にしみる ★★★★★
  • 見逃せない ★★★★★

2023年秋ドラマのマイベスト2は、「コタツがない家」(日テレ系水曜22:00)。
主演は小池栄子さん、共演に吉岡秀隆さん、小林薫さん、作間龍斗さんなど。
一家の大黒柱・万里江が、10年新作を描いていない漫画家の夫と、将来に迷う高校3年の息子、突然転がり込んできた父と、次々に巻き起こるトラブルに奮闘するネオ・ホームコメディ。

深堀家が舞台のホームドラマで、シチュエーションは一昔前の昼ドラを想起させるが、そこは2023年令和版にしっかりアップデートされている。洒落感があって小気味よく、面白い。
大事件は起きないが、細かいやり取りや出来事で楽しめる、不思議な空気感と密度のあるドラマ。
家族そろって安心して見られる作品でもある。

小池栄子さん演じる万里江の公明正大な雰囲気と、吉岡秀隆さんや小林薫さんが演じる周りの男性の頼りない雰囲気がピッタリはまっていて、それだけで面白い。
一見、端役に見える周囲の人々もそれぞれの物語が進行していて、全員がドラマの乗組員として機能しているところも魅力だ。
北村一輝さん・ホラン千秋さん・マシンガンズ西堀さん・野々村友紀子さん・富田望生さんなど、色のあるキャストがいい味を出している。

こちらも派手さはないが、一言では説明できない味を感じるドラマ。
何気ないセリフのやり取りがウィットに富んでいて、面白みがある。
特に、30代以降の家庭を意識する世代には刺さるのではと思う。気になった方は見てみてほしい。
最終話までしっかりすべてをあたためきってくれた。

TVerウォッチャー

2位は、地味ながら質の良さを感じる「コタツがない家」でした!

3. ゆりあ先生の赤い糸 おすすめ度 ★★★★☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ★★★☆☆
  • 笑える   ★★★☆☆
  • 心にしみる ★★★★☆
  • 見逃せない ★★★★★

2023年秋ドラマのマイベスト3は、「ゆりあ先生の赤い糸」(テレ朝系木曜21:00)。
夫が意識不明の寝たきり状態になるという重いスタートながら、まるでコメディのようなぶっ飛んだ設定と、菅野美穂さん演じる主人公の男気溢れる奮闘ぶりで、楽しく見られるドラマになっている。
夫を中心に、周りを取り巻く全員の真剣な想いがぶつかり合いながら、大きな力が結集するイメージで、どう決着するか見もの。

物語は、手芸教室を開いているゆりあ(菅野美穂さん)が、ある日意識不明で寝たきりになってしまった夫・吾良(田中哲司さん)を自宅で介護しようと決意するところから。
そこから、夫の愛人を名乗る青年(鈴鹿央士さん)が現れ、続いて、夫の愛人らしき女性(松岡茉優さん)が2人の子どもと共に現れる。
ゆりあは、義母を含めた全員でひとつ屋根の下に住み、協力して吾良の介護をすることに決める。

設定の面白さから、先の展開も気になるドラマ。
キャスティングも素晴らしく、菅野美穂さんはじめ、田中哲司さん・鈴鹿央士さん・松岡茉優さんと、関係者が魅力的で目が離せない。
見ごたえは十分だが、途中、どんな方向に転がっていくのか心配になった。

が、終盤に訪れた大きな出来事が、このドラマの真価を決めたと思う。
結末も気持ちよく、すべての登場人物をすくっていて、見続けた甲斐があった。

ただ、主人公のロマンスにやや気持ち悪さを感じる描写があったのが残念。
最終話でも、肝心な告白のシーンをジャンプした点は残念だった。
とはいえ、替えのきかない独自性の高いストーリーで、問題作であり、秀作だったと思う。

TVerウォッチャー

3位は、斬新な設定で最後まで惹き付けた「ゆりあ先生の赤い糸」
でした!

4. いちばんすきな花 おすすめ度 ★★★★☆

  • ワクワク  ★★★☆☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆☆☆
  • 笑える   ★★★☆☆☆
  • 心にしみる ★★★★☆
  • 見逃せない ★★★★★

2023年秋ドラマのうち、4番目におすすめなのは「いちばんすきな花」(フジテレビ系木曜22:00)。
多部未華子さん・松下洸平さん・今田美桜さん・神尾楓珠さんのクアトロ主演で、友情・恋愛・人付き合いに悩みを抱える4人が、偶然出会って不思議な関係性を築いていく。
2022年秋に大ヒットしたドラマ「silent」のスタッフが再集結、ということで注目されていた作品で、独特な言い回しのセリフや、随所で流れるメインテーマ曲に近いエッセンスが感じられる。

結婚相手が女友達を嫌がるからと親友に絶縁されたゆくえ(多部未華子さん)、嫌われまいと気を遣っていた彼女に婚約破棄された椿(松下洸平さん)、友達のつもりが恋愛対象にされてしまう夜々(今田美桜さん)、友達が多いようで実はいない紅葉(神尾楓珠さん)。
4人のゆるい空気感と、日常会話のようなやりとりが見どころだ。
これといった話の筋があるわけではないが、1つだけ明確に見えたのは、「男女の友情は成立するか」という価値観の違い。
親友同士の男女がお別れするシーンは、切なかった。この例を具体的かつ丁寧に見せたドラマは、あまりなかったのでは。

はじめの4話は4人分のプレストーリーのようで、5話から本番が始まったように感じられた。
つかみどころがないといえばないドラマだが、4人揃った会話にはなんとなく楽しめる瞬間があり、見続けられる。
個人的に気に入っているのは、仲野太賀さん演じるゆくえの元親友・赤田。
赤田が出てくるとゆるい空気に弾みがでて笑えるので、今後も登場を期待している。

TVerウォッチャー

4位は、とりとめないながらも空気感と男女の友情というテーマで押し通した「いちばんすきな花」でした!

5. ブラックファミリア おすすめ度 ★★★★☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ★★★
  • 笑える   ☆☆☆
  • 心にしみる ★★★☆☆
  • 見逃せない ★★★★★

2023年秋ドラマのうち、5番目におすすめなのは「ブラックファミリア~新堂家の復讐」(読売テレビ木曜23:59)。
最愛の次女を亡くした家族が、その死の真相をつきとめ復讐を果たすため、疑惑の一家に近づき追い詰める”なりすまし”復讐ミステリー。

目的がわかりやすく、迷いなく物語を楽しめる。
犯人が誰なのかというミステリー要素と、潜入して策を仕掛けるアドベンチャー要素があり、毎回ハラハラしながら見てしまう。

板谷由夏さん・山中崇さん・森崎ウィンさん・平山祐介さん・筒井真理子さんなど、厚みのあるキャスティングでワンシーンごとに見応えがあり、制作側の気合いを感じる。
気迫たっぷりで見返したくなるようなシーンもあり、高い温度感で続きを楽しみにできる作品。
最終話までしっかり楽しめた。

過去の関連作「ブラックリベンジ」「ブラックスキャンダル」と比較しても、今作が最も満足感があった。

TVerウォッチャー

5位は、最初から最後までわかりやすくも濃厚な物語で楽しめた「ブラックファミリア」でした!

ここまでが、楽しめたよ!とおすすめしやすい作品たちです!

6. きのう何食べた? season2 おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★☆☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆☆☆
  • 笑える   ★★★☆☆
  • 心にしみる ★★★☆☆
  • 見逃せない ★★★☆☆

6番目におすすめなのは「きのう何食べた? season2」(テレ東系金曜24:12)。
アラフィフの男性カップルの毎日の食卓を中心に、同性カップルの世間体や両親との関係、生活の困りごとや幸せを感じる瞬間を描く、ちょっと笑えてしみじみあったまるヒューマンドラマ。

限られた予算内で食費をやりくりしたり、健康のために献立に気を遣ったりする庶民感覚も魅力だ。
初回で主人公が、物価高のために月の食費を2万円から2万5千円に上げる決心をするなど、タイムリーな庶民ネタもあり惹き付けられる。

今作では、「節約」に加えて「老い」にスポットが当たっていて、老眼鏡を買いに行ったり、両親の施設入所のために実家を売却する話が出たり、生活に密着した話題が盛り込まれている。
日常系ドラマはちらほらあるが、ここまで生活感にあふれたドラマはめずらしいのでは。

同性カップルが主人公ではあるが、ラブストーリーというよりは生活感あふれるヒューマンドラマで、意外な共感ポイントもあり面白い。

TVerウォッチャー

6位は、前シーズンよりもライトに楽しめた「きのう何食べた? season2」でした!

7. ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆
  • 笑える   ★★☆☆☆
  • 心にしみる ★★★☆☆
  • 見逃せない ★★★☆☆

7番目におすすめなのは「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(フジテレビ系月曜21:00)。
二宮和也さん・中谷美紀さん・大沢たかおさんのトリプル主演で、クリスマスイブの一日を3ヶ月かけて描く挑戦的な作品。
逃亡編・地方テレビ局編・レストラン編と、3者を主人公にした3本の物語が、途中で交差しながら同時に進行していく。

コンセプトは面白いが、交差点が少なく、3つのドラマを細切れに見ているようで、ついて行きずらさはある。
5話くらいでようやく物語の軸が見え始め、面白くなりそうな気配を感じた。
6話以降は、普通に続きが気になって楽しめているが、序盤で置いてけぼりにされて脱落した視聴者も多かったのでは。
一度最後まで見たうえで、はじめから見るとつながりが分かって面白いかもしれない。

最終話は、ちょっと駆け足感があり、大事なポイントがサラッと流れてしまって、盛り上がるべきところでしっかり盛り上がれなかったのが残念だった。
一応回収はしたが、回収するのに精一杯な感じがあった。
わりとそういうドラマは多いが、最終話直前までが一番楽しめた。

新しいことをやろうとした点は良く、途中は楽しめたが、見終わった感想としては、いまいちというのが正直なところ。
でも、興味は惹かれて、初回から最終回まで見続けられたし、空気感も嫌いじゃない作品。

TVerウォッチャー

7位は、わかりづらさはありつつもなんだかんだ気になってしまった「ONE DAY」でした!

8. マイホームヒーロー おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★☆☆☆☆
  • ハラハラ  ★★★
  • 笑える   ☆☆☆
  • 心にしみる ★☆☆☆☆
  • 見逃せない ★★★★★

8番目におすすめなのは「マイホームヒーロー」(TBS系火曜25:28)。
娘の彼氏を殺害してしまった父親が、娘と家族を守るために罪を隠し、執拗に追って来る半グレ集団を欺こうと格闘するファミリーサスペンス。

こちらも「ブラックファミリア」同様、目的がわかりやすく、展開を追いやすい。
危険な闇組織に目を付けられ、死と隣り合わせの状況で家族のために頭脳を巡らせる父親の佐々木蔵之介さんと、それを支える母親の木村多江さん、最大の敵となる吉田栄作さんと、キャストにも興味を惹かれる。

バレずに生き延びられるか、絶体絶命の局面を切り抜けられるか、というハラハラ感に引っ張られ、続きが気になる作品。
血生臭いシーンも多めだが、気分を害すほどではなく見続けられる。

初回から中盤まではかなり興味を惹かれたが、終盤はやや飽きてきてしまったのが惜しい。
とはいえ、最後まで楽しめた。
劇場版が控えているが、ドラマ版としてきちんと完結しているので消化不良感もない。

ただ、悪い言い方をするとスリルしか見どころがないとも思える。
心を動かすような要素がもう少しあれば、もっと作品としての魅力も増したかもしれない。

TVerウォッチャー

8位は、終盤は少し飽きを感じながらも、ハラハラして見続けた「マイホームヒーロー」でした!

9. うちの弁護士は手がかかる おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆☆☆
  • 笑える   ★★☆☆☆
  • 心にしみる ★★☆☆☆
  • 見逃せない ★★☆☆☆

9番目におすすめなのは「うちの弁護士は手がかかる」(フジテレビ系金曜21:00)。
スター女優の敏腕マネージャーが、新人弁護士のパラリーガルに転身して奮闘する育成型リーガルエンタテイメント。
新規ドラマ枠で、ムロツヨシさんと平手友梨奈さんのタッグが注目されていた作品。

物語の目新しさはないが、キャスティングが村川絵梨さん・酒向芳さん・松尾諭さん・所長に戸田恵子さんと、微妙に新鮮。
前半はムロさんと平手さんのコンビ中心だったが、後半は法律事務所のメンバーの活躍も目立ち、気楽に楽しめる作品になった。

特筆すべきは、ドラマにはめずらしく、リアルタイムさが感じられたところ。
ムロさんが撮影中に緊急入院してしまうハプニングがあり、次回予告が間に合わず「絶賛撮影中!」と言ってみたり、ドラマ中でも入院する設定に変更されていたりと、現実の出来事がそのまま放送に組み込まれていたのが面白かった。

回を重ねるごとに作品が育ち、面白みが増していった印象。

TVerウォッチャー

9位は、だんだんと作品が育っていった感のある「うちの弁護士は手がかかる」でした!

10. 今日からヒットマン おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ★☆☆
  • 笑える   ★☆
  • 心にしみる ☆☆☆
  • 見逃せない ★★★☆☆

10番目におすすめなのは「今日からヒットマン」(テレ朝系金曜23:15)。
偶然、伝説の殺し屋に仕事を託されてしまった営業マンの主人公が、家族を守るため密かにヒットマンとして奮闘するハードボイルドコメディ。
主演は相葉雅紀さんで、共演に山本舞香さん・筧利夫さん・勝村政信さん・本多力さんなど、ユニークで堅い顔ぶれが揃っている。

特徴的なのは、殺し屋と裏社会を題材にしながら、コメディタッチで楽しく見られてしまう点。
撃たれるシーンも多いが、暗くなりすぎず見やすい。
主人公の営業マンという設定や、家族を守りたいという動機もきっちり物語の要素として生かされていて、単なるアクションドラマでもなく飽きない。
キャラの濃い面々と、周りに振り回されながらも活躍する主人公に好感が持てる。

ほぼ初回しか出てこない伝説の殺し屋・滝藤賢一さんの存在が、最後まで効いているのもいい。山本舞香さんの身軽なアクションも良かった。
また、矢作マサルさんという役者さんをこのドラマで初めて知ったが、今後注目したい。
頭のキレる謎めいた殺し屋のカトウという役で、カッコよかった。

放送前はそれほど期待していなかったが、最初から最後までノリよく楽しめるドラマだった。

TVerウォッチャー

10位は、安定して楽しめた「今日からヒットマン」でした!

11. 泥濘の食卓 おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆
  • 笑える   ☆☆
  • 心にしみる ★☆☆☆☆
  • 見逃せない ★★★☆☆

11番目におすすめなのは「泥濘の食卓」(テレ朝系金曜23:30)。
毒親に育てられた主人公が、バイト先の店長と不倫関係になり、店長の家庭に入り込んで献身する歪んだ愛のヒューマンドラマ。
主演は齊藤京子さん、共演は吉沢悠さん・戸田菜穂さん・原菜乃華さんなど。

何を考えているのかわからない主人公の、非常識だけど悪意のない、献身的な行動が、何となく気になってしまい見てしまう。
また、主人公だけじゃなく、周囲の人物たちの歪んだ感情が明るみになっていくのも見どころだ。
序盤で離脱せずに見続けると、物語の真髄が見えてくる。

「パラサイト不倫」「純愛モンスター」というコピーがついているが、不自由なまま大人になった主人公が、不器用に人間を頼る、しっとりしたヒューマンドラマだった。

TVerウォッチャー

11位は、不思議な哀愁のある「泥濘の食卓」でした!

12. 家政夫のミタゾノ(2023) おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆
  • 笑える   ★☆
  • 心にしみる ★★☆☆☆
  • 見逃せない ★★☆☆☆

12番目におすすめなのは「家政夫のミタゾノ(2023)」(テレ朝系火曜21:00)。
ハケン家政夫のミタゾノさんが、依頼人の家の汚れだけでなく家庭内の問題までスッキリ掃除してしまうコメディ。
今回は第6シリーズで、初めてゴールデンに進出している。
主演は松岡昌宏さんで、共演に伊野尾慧さん・桜田ひよりさんなど。

無表情で得体の知れないミタゾノさんというキャラクターや、物語全体に流れるブラックユーモアの雰囲気が、独特の世界観をつくっていて面白い。
各話のゲストやストーリーも見ごたえがあり、時事ネタも織り交ぜられているなど、パロディだと侮っていると、いい意味で裏切られる。
個人的にこれまできちんと見たことがなかったが、人気シリーズになっているのが納得の、一味違う家政婦ドラマで楽しめた。

見なくても支障ないが、見れば楽しめるドラマだ。

TVerウォッチャー

12位は、1話1話楽しめた「家政夫のミタゾノ」でした!

13. たとえあなたを忘れても おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ★☆☆
  • 笑える   ☆☆☆☆☆
  • 心にしみる ★★★★☆
  • 見逃せない ★★★☆☆

13番目におすすめなのは「たとえあなたを忘れても」(ABCテレビ日曜22:00)。
ピアニストの夢を諦めた主人公(堀田真由さん)が、記憶障害のある彼(萩原利久さん)に恋をして、傷つきながらも想いを伝え続けるヒューマンラブストーリー。
主演は堀田真由さん、共演に萩原利久さん・岡田結実さん・檀れいさんなど。

障害のある彼との恋愛モノという点で、当初は「silent」と比較されていたが、まったく別物。
脚本は「神様、もう少しだけ」「ラスト・フレンズ」などの浅野妙子さんで、古き良き、丁寧さを感じるピュアラブストーリーだ。
繊細なテーマに寄り添うように、ドラマ全体に透明感のある空気が流れているのが特徴。終わり方も世界観を貫いていて、この作品らしさを感じられて良かった。

ただ、前半に比べ、中盤以降は少々飽きてきてしまった。
特に、記憶障害の発端が明らかになってからは、少し視聴意欲が薄れてしまった気がする。
けして悪くないドラマだと思うが、2人の行方だけに関心を持って見続けるのは難しい。
この枠は、「日曜の夜ぐらいは・・・」「何曜日にうまれたの」に続く第3弾だが、前2作が独創的で良かっただけに、少しパワーダウンしてしまった感はある。

個人的に、本作で目を惹いたのが、岡田結実さん。
バラエティ番組への出演時とはまったく違う、頼りになる姉貴感のある役柄がハマっていた。

TVerウォッチャー

13位は、終盤は少し退屈さを感じたものの、しっとりした世界観を貫いた「たとえあなたを忘れても」でした!

14. パリピ孔明 おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆
  • 笑える   ☆☆
  • 心にしみる ★★☆☆☆
  • 見逃せない ★★☆☆☆

14番目におすすめなのは「パリピ孔明」(フジテレビ系水曜22:00)。
現代の渋谷に転生した諸葛孔明が、歌手を夢見る英子の軍師となって音楽界の天下統一を目指すミュージックエンタテイメント。
主演に向井理さん、共演に上白石萌歌さん・森山未來さん・菅原小春さん・アヴちゃんなど。

見どころは、音楽番組さながらの歌唱シーン。
特に菅原小春さんやアヴちゃんのステージは迫力があってカッコよかった。
向井さんの孔明コスプレにも見慣れてしまうから面白い。
音楽ライブを大胆にドラマに組み込んでくる面白みとポップさがあって、気楽に楽しめるドラマだった。

ただ欲を言えば、これだけ音楽を前面に押し出すなら、ドラマ内の楽曲をヒットさせるくらいのパワーが欲しかった。そういう意味では、いまいち突き抜けなかったと感じる。

TVerウォッチャー

14位は、音楽番組さながらのライブシーンが目を惹いた「パリピ孔明」でした!

15. トクメイ!警視庁特別会計係 おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★☆☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆
  • 笑える   ☆☆
  • 心にしみる ★★☆☆☆
  • 見逃せない ★★☆☆☆

15番目におすすめなのは「トクメイ!警視庁特別会計係」(日テレ系月曜22:00)。
統廃合の危機にある万町署の経費削減を命じられた主人公が、現場の刑事と衝突しながら、領収書から事件解決の糸口を掴むなど、奮闘する警察エンタテイメント。
橋本環奈さん主演で、共演に沢村一樹さん・松本まりかさん・佐藤二朗さんなど。

刑事ドラマは数多くあれど、所轄の会計係が主人公という珍しさがポイント。
単なる経費削減だけでなく、裏の任務も指示されており、そこがもう一つの見どころになっている。
それなりに重そうなネタも出てくるが、全体として軽快で、気楽に楽しめるドラマ。

個人的に目を惹かれたのは、松本まりかさん。
「ホリデイ・ラブ」のあざと可愛さで注目されて以降、いくつか作品を見ているが、強気で子持ちの刑事という役どころは新鮮に感じた。

TVerウォッチャー

15位は、定番の刑事ドラマだけど新しい切り口だった「トクメイ!」でした!

16. 単身花日 おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★☆☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆
  • 笑える   ☆☆
  • 心にしみる ★☆☆☆☆
  • 見逃せない ★★☆☆☆

16番目におすすめなのは「単身花日」(テレ朝系土曜23:00)。
単身赴任先で初恋の人に再会した主人公が、彼女の不可解な行動に翻弄されるラブサスペンス。
主演は重岡大毅さん、共演に新木優子さん・高梨臨さん・田中樹さんなど。

どことなく古めかしさを感じさせるドラマだが、それはそれで良い。
重岡さんの人間臭い温度感が良く、安心させられる。
初恋の人に意味不明なアプローチをされるのも面白みがあった。

初回から終盤近くまでは、それなりに楽しめたが、ラストの真相は好みが分かれるところかもしれない。
個人的に、最終話は楽しめなかったのが残念。

TVerウォッチャー

16位は、古めかしいけどそれはそれで良いという独特な雰囲気のあった「単身花日」でした!

17. フェルマーの料理 おすすめ度 ★★★☆☆

  • ワクワク  ★★☆☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆
  • 笑える   ☆☆
  • 心にしみる ★☆☆☆☆
  • 見逃せない ★★☆☆☆

17番目におすすめなのは「フェルマーの料理」(TBS系金曜22:00)。
数学者になる夢を挫折した主人公が、天才シェフに見いだされ、数学の力を料理に生かして前人未到の世界を目指す、料理のプロたちの青春ドラマ。
高橋文哉さんと志尊淳さんのW主演で、共演は小芝風花さん・板垣李光人さん・仲村トオルさんなど。

料理や食材から数字が飛び出して、新メニューの方程式が浮かぶのが、このドラマを象徴する演出だ。
数学×料理というテーマは面白いが、その面白さを映像で見せるのはなかなか難しく、この演出が超重要になっていたように感じる。

前半は、少年漫画っぽい世界観やキャラ設定に馴染めなかったが、5話あたりでようやく慣れて、楽しめるようになった。
終盤で、少し意外な方向に展開し、最終回に期待を持てた点がよかった。

TVerウォッチャー

17位は、少年漫画感が強めの「フェルマーの料理」でした!

18. 下剋上球児 おすすめ度 ★★☆☆☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ★☆☆
  • 笑える   ☆☆☆☆☆
  • 心にしみる ★★★★☆
  • 見逃せない ★★★☆☆

18番目におすすめなのは「下剋上球児」(TBS系日曜21:00)。
日曜劇場枠で、鈴木亮平さん主演、「最愛」のスタッフが集結で期待値の高かった作品。
“ある事情”を抱える高校教師を主人公に、高校野球を通して教育・地域・家族など様々な愛を描くドリームヒューマンエンターテイメント。
教師と部員たち、家族との関係など、丁寧に描かれていてぬくもりを感じさせる。

スポ根系かと思いきや、第2話で明かされた主人公が抱える”ある事情”が絶妙にリアルで、意外だった。
が、前半でその事情に決着がついた後、後半、どこを見どころにすればいいのかが難しい。
高校野球で結果を出すのだろうという大筋は見えているので、その過程をどう楽しめるかだが、正直個人的には興味を持ち続けられなかった。

このドラマで一番印象的だったのは、Superflyの主題歌かもしれない。
Superflyの「Ashes」が流れると、キュッと緊張感が出て、ワクワクする。
しっかりシーンを盛り上げていて、素晴らしい。

TVerウォッチャー

18位は、序盤以降の見どころが難しかった「下剋上球児」でした!

19. マイ・セカンド・アオハル おすすめ度 ★★☆☆☆

  • ワクワク  ★★★☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆
  • 笑える   ☆☆
  • 心にしみる ★☆☆☆☆
  • 見逃せない ★★☆☆☆

19番目におすすめなのは「マイ・セカンド・アオハル」(TBS系火曜22:00)。
アラサー派遣OLが一念発起して、昔抱いていた建築家の夢をかなえるため、大学生になる青春ラブストーリー。
主演は広瀬アリスさん、共演に道枝駿佑さん・安藤政信さん・井原六花さんなど。

今期唯一ともいえる、真正面の青春恋愛ドラマ。
広瀬アリスさんらしい一生懸命な主人公が奮闘していて、シェアハウスのメンバーたちも個性的で良かった。
期待通り、爽やかで、最終回まで安定して楽しめるドラマだった。
若い世代にはもっと刺さっているのかもしれない。

TVerウォッチャー

19位は、爽やかな青春ラブストーリーを貫いた「マイ・セカンド・アオハル」でした!

20. ハイエナ おすすめ度 ★★☆☆☆

  • ワクワク  ★★☆☆☆
  • ハラハラ  ☆☆☆
  • 笑える   ★☆☆☆
  • 心にしみる ★☆☆☆☆
  • 見逃せない ★★☆☆☆

20番目におすすめなのは「ハイエナ」(テレ東系金曜20:00)。
暗い過去を持つ一匹狼の女弁護士が、大手事務所のエリート弁護士と対決していくリーガルエンタテイメント。
篠原涼子さんと山崎育三郎さんのW主演で、2020年の韓国ヒット作のリメイク。

初回は雰囲気があって興味を惹かれたが、それ以降は想定の範囲を出ない展開で、見どころを見出しづらかった。
1点、瀧本美織さんのカワウソちゃん役がピッタリはまっていて、コミカルな可愛さが良かった。

TVerウォッチャー

20位は、韓国ドラマのリメイク「ハイエナ」でした!

【2023年秋ドラマ】マイベスト1は「セクシー田中さん」

いかがでしたか?
今期1番おすすめは、木南晴夏さん主演の「セクシー田中さん」でした。
「ブラッシュアップライフ」にも通ずるぬくもりを感じさせる空気感で、クスッと笑えてじんわり心に刺さる作品です。

木南晴夏さんの地味OL役のハマリ具合はもちろん、生見愛瑠さんのキュートな表情も見どころのひとつ。
また、毎熊克哉さんや前田公輝さんといった注目の役者さんも、それぞれいい味を出していて好感が持てます。

気になった方はぜひ見てみてください。動画配信サービスでは、Huluで全話配信中のようです。

2023年秋ドラマおすすめトップ20のブログ記事アイキャッチ画像

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Please share if you like it.
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目 次(ジャンプできます)