TVerウォッチャーの縁側です
TVerをこよなく愛する筆者が、独断と偏見で、その日観た番組の感想とおすすめをピックアップして紹介します。
休憩時間にお茶を飲む感覚で、気軽に覗いて、見たい番組の参考にしてください。
ほっと一息のリラックスタイム・休日に、映像コンテンツを楽しみましょう。
ちなみにアイキャッチ画像は、公式の番組ロゴを転用しているのではなく、近いテイストのものをPhotoshopで自作しています。
2023/11/13(月)のTVer感想&おすすめ番組
2023/11/13(月)にTVerで見た番組の感想を、おすすめ順にお伝えします。
1. セクシー田中さん 第4話 四十肩の苦難!踊れない私なんてただのおばさんよ!
おすすめ度:★★★★☆
「セクシー田中さん」は、木南晴夏さん主演の、元気をもらえるラブコメディー。
木南さん演じるアラフォーOLの田中さんは、職場では奇人扱いされるほど地味だが、夜はベリーダンサーとして華やかに踊っている。会社にはひた隠しにしているが、ショーを偶然見た同僚の若くて可愛い派遣OL・朱里(生見愛瑠さん)が、田中さんのファンになり田中さんを追っかけはじめる。
田中さんの無表情ながらバタバタと慌てる様子や、朱里の本気で田中さんを推す行動がユーモラスで楽しい。
基本はコメディだが、年頃の女性の内面の機微が描かれていて、心にしみるところがある。
まず第1話で、2人の抱えるコンプレックスが明かされる。
田中さんは、地味で友達も恋人もできたことのないアラフォーのおばさんで、男性から見下されるのは当然、ひどいことを言われても仕方がないと捉えている。
朱里は、自分の価値は若くて可愛いことだけで、数年後には価値がなくなるから、今のうちに婚活して不幸にならない努力をしなきゃと思うが、同時に虚しさを感じている。
第4話は、田中さんが四十肩で踊れなくなり引きこもっているところを、笙野(毎熊克哉さん)に親切にされる。
笙野は、近所に住む商社マンで、過去に田中さんに「ベリーダンスなんてみっともない。おばさんがそんな格好して恥ずかしくないのか」と言い放ち、朱里を激怒させていた。
だが、田中さんが自分に好意を持っていると誤解した笙野は、傷つけてしまったのではとお詫びに手料理を届けたり、自宅の掃除を申し出るなど、無神経なわりにとても親切にしていた。
ことあるごとに田中さんに接触し、朱里の怒りを刺激する天敵のようなキャラクターだ。
また、朱里は微妙な関係の進吾(川村壱馬さん)と久しぶりに会う。
進吾は仲のいい友人だったが、3年前に一度体の関係を持って以来、微妙な関係が続いていた。
第1話で、田中さんに勇気をもらった朱里は、進吾に「私たちは今はもう友達じゃない。友達って、お互い尊敬の念を持ってて、大切にし合える関係だと思う。尊敬の念持ってないよね、多分3年前から」と、ずっと引っ掛かっていたことを伝えることができた。
この「友達の定義」に触れるセリフは、印象的で納得させられたのでメモしておく。
友達の定義って何だっけ。どんだけバカやってても軽口叩いても、おたがい尊敬の念があって大切にして、大切にしてもらうことだと私は思うのね。
出典:セクシー田中さん 第1話 昼は地味なOL、夜はベリーダンサー田中さん
田中さんと朱里はもちろん魅力的だが、2人に関わる笙野と小西も見ていて惹かれる。
毎熊克哉さん演じる笙野は、自分の価値観が強い融通のきかない人物で、人を傷つける発言を平気でする無神経さがある。その堅さが見た目から滲みでていて良い。また、恋にはうぶなところに可愛げがある。
前田公輝さん演じる小西は、笙野と同僚のチャラい商社マンで、朱里に対して「可愛い」と連呼しストレートにアプローチするが、ノリが軽くコミュ力が高くて嫌味がない。笙野に対しても人間的でまっとうなアドバイス送っていて、悪い人ではなさそう。小西のセリフ回しやリアクションが、毎シーン絶妙に面白くて良い。
CM明け、タイトルと一緒にエキゾチックなSEが鳴るのが、地味にドラマの雰囲気をリードしているように感じる。
大事件は起きないが、等身大の人物の感情や物語のいきさつを楽しめるドラマで、奥深く気づかされるようなセリフもあり、見逃せない。今期で1,2番目に気に入っている。次回以降も絶対見る。
お気に入りポイント | いまいちポイント |
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田中さんの地味な表情の中で起きるお茶目さ 朱里の田中さんへのまっすぐな推し愛 笙野に対する朱里の殺気 笙野の見るからにな堅さ 小西の嫌味のないチャラさ 登場人物が自分の人生と向き合い、自分の居場所を考え、踏み出そうと背筋を伸ばすところ | しいて言えば、高橋メアリージュンさんにもっと物語に食い込んでほしい。もったいない感じがする |
2. たとえあなたを忘れても 第4話 溢れだす、それぞれの過去
おすすめ度:★★★☆☆
「たとえあなたを忘れても」は、堀田真由さん主演で、ピアニストを挫折した美璃がキッチンカーで働く空(萩原利久さん)と仲良くなるが、ある日、空が記憶を失う病気であることを知るヒューマンラブストーリー。
本作といえば放送前にひと騒動あり、公式サイトのプロデューサーコメントが、ドラマ「silent」のそれと酷似していると指摘され、ABCテレビが謝罪文を発表している。
が、そんなところでミソつけられてしまったのがもったいない作品。
話題作に立て続けに出演して印象を残している堀田真由さんの初主演ドラマ、というのも注目ポイント。
第4話は、美璃の働きかけもあって空の心境に変化があり、過去の記憶を取り戻したいと治療に挑戦したり、実家を訪ねたりする。が、その行動によって、思い出してはいけない記憶が呼び起こされてしまう。
作中で「記憶を失うのには理由があり、忘れたいほど強いショックを受けたのではないか」と説明されていたが、今回その”理由”が視聴者に明かされた。
「思い出さない方が幸せなこともある」というセリフに納得してしまう”理由”だ。
登場人物たちのピュアな眼差しと、透明感とぬくもりのある世界観で、物語自体も面白い。今後も楽しみ。
お気に入りポイント | いまいちポイント |
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登場人物たちのピュアな雰囲気 沙菜が空に頑なに記憶を思い出させようとしない理由に納得感がある | 特になし |
3. 下剋上球児 第5話 新監督登場で波乱!?教師と球児を繋ぐ絆
おすすめ度:★★★☆☆
「下剋上球児」は、鈴木亮平さん主演で、事情を抱えた高校教師・南雲が、野球部・生徒・学校・地域社会・家族たちとともに甲子園を目指すドリームヒューマンエンターテインメント。
この”事情”というのは第2話の最後に視聴者に明かされるのだが、けっこう意外で現実味のある内容だ。
第5話は、ついに南雲が自身の問題の責任を取るため動き、抱えていた事情が公になる。そして、南雲の幼少期や野球を始めたきっかけなども明らかに。
野球部には新監督(町田啓太さん)が就任するが、スカウトに重きを置き練習にはほとんど参加しない方針。
南雲は、野球部への心残りを内に押し込めていたが、部員たちが悠々とわだかまりを越えてやって来る。
部員たちと南雲の絆を感じられる回。
ちなみに長髪の野球部員がいるのだが、前クールの「最高の教師」にも出てた!と気になった方も多いのでは。
次回、南雲の処分が下るようなので、どんな経緯をたどるか楽しみだ。
お気に入りポイント | いまいちポイント |
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南雲の抱えていた事情に絶妙なリアリティがある 茶の間での心温まるだんらん 部員失踪の理由 | 特になし |
4. マルコポロリ! NEXTクズ芸人緊急参戦SP
おすすめ度:★★★☆☆
「マルコポロリ!」は、カンテレ制作で東野幸治さんMCのトークバラエティ。
毎回テーマを掲げ、 数組の芸人をゲストに再現VTRなども交えトークを展開する。
今回は、NEXTクズ芸人緊急参戦SPと題して、岡野陽一さんを筆頭に、相席スタート山添さん・ダイタクの2人・パンプキンポテトフライ谷さんがゲスト。
岡野さんは、以前アメトークで「クズの村」の話をしていて、「鈴木もぐらとかヒコロヒーとかいたけどみんな村から出て行った。自分が出ていくと村がなくなってしまうから、みんなの帰る場所を守っている」と言っていた。
今回は山添さんを、微妙な村人として「クズ村の外れの高速の入口あたりに住んでいて、普段は車飛ばしてバンバンよその町に行って、役所にテレビが来る時だけ村にいる」と評していた。
岡野さんは、教祖のような哲学と世界観を持ったクズで、面白い。
新生クズ芸人としてパンプキンポテトフライの谷さんが出ていたが、今現在3人の女性に支援してもらっていて、その日の利便性でいずれかの自宅に泊めてもらい、食事もごちそうになっているという。そんな調子で8年も家がない状態らしい。
正直これに関しては普通に引いてしまったが、他は楽しい回だった。
1つ、谷さんが上下関係にシビアすぎるダイタクさんに対して「クズで怖いって終わってる」と指摘したのはちょっと気持ちよかった。
お気に入りポイント | いまいちポイント |
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岡野陽一さんの堂に入った哲学的クズトーク | パンプキンポテトフライ谷さんの笑いきれないクズさ |
5. フェルマーの料理 #4 世界一の美食家から最高評価を掴みとれ
おすすめ度:★★★☆☆
「フェルマーの料理」は、高橋文哉さん主演で、数学×料理で前人未踏の世界に挑むガチンコエンターテイメント。
今回は、オーナーシェフ・海(志尊淳さん)が、世界的な美食家レビュワーの来店に合わせてコースの担当者を再編成すると発表し、岳(高橋文哉さん)は入店2週間ながら前菜の担当に指名される。また、蘭菜(小芝風花さん)はメインの肉料理担当に指名される。
岳は、海から「まだプロの料理人ではない」と言われており、蘭菜は「いつになったら俺を超えるんだ」と詰め寄られていた。
プロと素人の違いは何か、気づいた岳は、数学的な計算とひらめきでメニューを考案していく。
メニューを考えている最中の数字が飛び交う演出が、派手で良い。
初回から女性キャラの少年漫画っぽさが気になっていたが、世界観に慣れてきたのか、今回はそれなりに楽しめた。
また、エンドロールで宮澤エマさんの名前を見るも、どこに出演しているのかずっと分からなかったが、あのメガネ給仕係らしい。びっくりだ。今後活躍するキャラなのかもしれないと期待しておく。
お気に入りポイント | いまいちポイント |
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メニューを考えている最中の数字が飛び交う演出 | 少年漫画的な女性キャラにプチ違和感 |